配偶者ビザの申請で「理由書は出したほうがいいの?」「何をどう書けばいいの?」と迷う方は少なくありません。
理由書は公式の提出書類一覧には載っていない任意の書類で、決まった様式もありません。そのぶん、どんな事情があるときに、何を書くかで価値が大きく変わります。
この記事では、理由書を付けたほうがよいケース、宛名・日付・署名などの書式、そのまま使える構成のひな形、ケース別(交際期間が短い・年齢差・再婚・収入や休職・別居・更新・再申請)の書き方を、行政書士が解説します。
\ 初回相談は無料・配偶者ビザ専門の行政書士が対応 /
あなたの状況に合わせて、許可に向けた最適な進め方をご提案します。お気軽にご相談ください。
【対応地域】愛知・岐阜・三重 【料金】書類作成 80,000円〜/完全代行 120,000円〜(税込)
電話受付:9時〜21時(年中無休) / メール:24時間受付
配偶者ビザの理由書とは?必ず出す書類なのか
出入国在留管理庁の「日本人の配偶者等」のページには、認定・変更・更新・取得のそれぞれで提出書類が並んでいますが、理由書はどの一覧にも含まれていません。
一方で、同じページには「審査の過程において、本ページ記載外の資料を求める場合もある」と書かれています。一覧の書類だけでは説明しきれない事情があるなら、最初から理由書で説明しておくほうが、追加の資料を求められて審査が長引くのを防ぎやすくなります。
| 質問書 | 理由書 | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 公式の様式(認定・変更・取得で1通) | 任意(様式なし) |
| 書く内容 | 決められた12の質問への回答 | 説明が必要な事情と、その背景・裏づけ |
| 書く人 | 日本にいる配偶者が回答・署名 | 決まりはない。夫婦の一方でも、連名でもよい |
| 詳しくは | 質問書の書き方 | この記事 |
理由書を付けたほうがよいケース
| こんな事情がある | 理由書で説明すること |
|---|---|
| 交際期間が短い・会った回数が少ない | 短期間で結婚を決めた理由、会えない期間の連絡の取り方(→交際期間が短い場合) |
| 年齢差が大きい | 出会いから信頼関係ができるまでの具体的な経過、家族の受け止め |
| 結婚相談所・紹介・アプリで出会った | 紹介の経緯、実際に会ってから結婚までの経過 |
| 会話の言語に不安がある | 実際の意思疎通の方法、言語の学習状況 |
| 再婚・前婚の解消から間もない | 前婚が終わった時期と、今回の相手と知り合った時期の前後関係 |
| 収入が少ない・無職・休職中 | 生計の見通し(預貯金、就職予定、復職予定、家族の援助など)(→収入要件) |
| 別居している・単身赴任中 | 別居の理由と期間、今後同居する予定、別居中の交流 |
| 結婚式をしていない・親族に伝えていない | その事情(費用・距離・家族関係など) |
| 過去に不許可になった | 前回の不許可理由と、その後に補った点(→不許可の理由と再申請) |
理由書の「完成形」を見てから書きたい方へ
ガイドには、交際期間が短い変更申請と、海外から呼び寄せる認定申請の2つのケースで、理由書の完成例を全文で載せています(2,980円)。
理由書の書式(宛名・日付・署名・長さ)
| 項目 | 書き方の目安 |
|---|---|
| 用紙 | A4(公式の留意事項では、申請書等はA4に片面で印刷するよう案内されています) |
| 宛名 | 提出先の地方出入国在留管理局長あてにするのが一般的(例:名古屋出入国在留管理局長 殿) |
| 表題 | 「理由書」。事情の説明が中心なら「申述書」などでも構いません |
| 申請人の特定 | 申請人の国籍・氏名・生年月日、申請の種類(認定・変更・更新など) |
| 作成方法 | 手書き・パソコンのどちらでも決まりはありません。読みやすさを考えるとパソコン作成が便利です |
| 日付・署名 | 作成日を書き、書いた人が署名します(連名なら二人とも) |
| 長さ | 決まりはありません。A4で1〜3枚程度に、要点を絞ってまとめるのが読みやすい目安です |
| 外国語で書く場合 | 日本語の訳文を付けます(公式の留意事項:外国語の提出書類には訳文を添付) |
理由書の構成とひな形
- ①申請の趣旨(誰が、どの申請をするのか)
- ②説明したい事情の要約(この理由書で何を説明するのか)
- ③出会いから結婚までの経緯(年月日入り・質問書と一致させる)
- ④現在の生活(同居・家計・仕事)
- ⑤説明したい事情の詳しい説明と、それを裏づける資料
- ⑥今後の生活設計(住まい・仕事・収入の見通し)
- ⑦結び(審査をお願いする一文)
ひな形は構成を示すためのものです。【】の中は、必ずご自身の事実だけで書いてください。
NG例とOK例を比べる
NG例(伝わらない)
- 私たちは心から愛し合っています。
- 年齢差はありますが、真剣な交際です。
- どうか許可をお願いします。
OK例(伝わる)
- 年齢差(15歳)について説明します。2023年6月に職場の研修で知り合い、同年9月から交際を始めました。
- 交際中は週1回会い、2024年3月に私の両親、同年5月に妻の両親へ挨拶しました(添付写真3・4)。
- 両家とも結婚に賛成しており、2024年8月の食事会の写真を添付します(添付写真5)。
NG例は気持ちとしては本当でも、審査する側が確認できる事実がありません。OK例のように、事情 → 日付入りの事実 → 添付資料の番号の順で書くと、説明と証拠がつながります。
※例の年数・日付は説明用です。
\ 初回相談は無料・配偶者ビザ専門の行政書士が対応 /
あなたの状況に合わせて、許可に向けた最適な進め方をご提案します。お気軽にご相談ください。
【対応地域】愛知・岐阜・三重 【料金】書類作成 80,000円〜/完全代行 120,000円〜(税込)
電話受付:9時〜21時(年中無休) / メール:24時間受付
ケース別・理由書で書くべきポイント
交際期間が短い・会った回数が少ない
短期間で結婚を決めた理由を、具体的な出来事で説明します。会えない期間のやり取り(アプリ名・頻度・通話時間など)と、家族への紹介の時期も書き、通信記録や渡航記録で裏づけます。
年齢差が大きい
年齢差そのものを弁解するのではなく、どのように知り合い、どんな過程で信頼関係ができたかを時系列で書きます。お互いの家族が結婚を知っているか、どう受け止めているかも、事実どおりに書きます。
再婚・離婚歴がある
前婚が終わった時期と、今回の相手と知り合った時期・交際を始めた時期の前後関係を、戸籍の記載と合わせて明確にします。時期が近い場合は、その経緯を丁寧に説明します。
収入が少ない・無職・休職中
現在の収入だけでなく、預貯金、就職や復職の予定、配偶者の収入、家族の援助など、日本で生活していける根拠を書き、通帳の写しや内定通知書などの資料を添えます。
休職中の場合は、休職の理由・期間・復職予定と、その間の生活費の見通しを書きます。勤務先の証明など、裏づけになる資料があれば添付しましょう。
別居している・単身赴任中
民法752条は「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」と定めています。そのため別居している場合は、別居の理由(転勤・単身赴任・介護・学業など)と期間、別居中の交流(帰省の頻度・生活費の送金など)、同居を再開する予定を具体的に書きます。
辞令や送金記録など、事情を裏づける資料も添えましょう。
過去に不許可になった(再申請)
まず、前回の不許可理由を入管で確認し、その点に正面から答えます。前回から何が変わったのか、何を補ったのかを、資料とセットで示します。
前回の申請書類と内容が食い違わないよう、前回の控えを確認してから書いてください。
更新申請のときの理由書
更新では、配偶者の戸籍謄本、住民税の課税(非課税)証明書と納税証明書、身元保証書、世帯全員の住民票の写しなどを提出します(更新手続き)。
次のような変化があると、提出書類だけでは状況が伝わりにくくなります。そうした場合に、理由書で事情を説明します。
- ✓住民票上、夫婦が別の住所になっている(単身赴任・別居など)
- ✓収入が大きく減った、無職になった、休職している
- ✓転職・離職した
- ✓長期間、日本を離れていた
- ✓課税証明書に収入が反映されていない(入国直後・転居直後など)
公式ページでは、入国後間もない場合や転居などで課税証明書では生活費を証明できない場合、預貯金通帳の写しや雇用予定証明書(採用内定通知書)などを提出するよう案内しています。理由書では、こうした資料が何を示しているかを説明します。
理由書と添付資料の突き合わせ
| 理由書に書くこと | 照らし合わせる資料 |
|---|---|
| 出会い・交際・婚姻の日付 | 質問書、戸籍謄本、写真、メッセージの履歴 |
| 会った回数・渡航 | パスポートの出入国スタンプ、航空券 |
| 同居・別居 | 住民票、賃貸借契約書、辞令 |
| 収入・生活費 | 課税(非課税)証明書、納税証明書、通帳の写し、内定通知書 |
| 家族の受け止め | 両家の写真、親族とのやり取り |
添付資料には番号を振り、理由書の本文で「(資料3)」のように示すと、読み手が確認しやすくなります。
提出前のチェックリスト
- ✓説明したい事情が、冒頭で分かるように書かれている
- ✓日付・場所・回数が、質問書・戸籍・住民票と一致している
- ✓書いた事実を裏づける資料が添付されている(番号で対応している)
- ✓今後の生活設計が具体的に書かれている
- ✓宛名・申請人の情報・作成日・署名がそろっている
- ✓外国語で書いた部分には日本語の訳文を付けている
- ✓推測や誇張ではなく、事実だけが書かれている
📖 参考(公式情報):より正確な制度の内容は、出入国在留管理庁「日本人の配偶者等」(公式) もあわせてご確認ください。
🌍 やさしい日本語で 読みたい方へ
日本語が むずかしい方の ために、やさしい日本語の 解説を noteで 公開しています。無料で 読めます。
まとめ
- ✓理由書は任意の書類。公式の提出書類一覧には含まれていない
- ✓付けるべきなのは、書類だけでは「なぜ?」が残る事情があるとき
- ✓宛名・申請人の特定・作成日・署名をそろえ、A4で要点を絞って書く
- ✓気持ちより、事情 → 日付入りの事実 → 添付資料の順で説明する
- ✓質問書・戸籍・住民票・写真と内容を一致させる
書き方に不安がある方や、再申請をお考えの方は、愛知・岐阜・三重対応の当事務所までご相談ください。
よくある質問
理由書は、書類だけでは伝わらない事情を、事実と資料で説明するための書類です。
書き方に不安がある方や、再申請をお考えの方は、愛知・岐阜・三重対応の当事務所までご相談ください。
行政書士塚田貴士事務所代表 塚田 貴士
【プロフィール】
2018年11月 行政書士塚田貴士事務所を開業
【専門分野】
外国人在留資格、永住権申請、帰化申請。
相談実績1000件以上。
愛知県行政書士会所属(登録番号は事務所紹介ページに記載)。配偶者ビザ・永住・帰化の申請を、愛知・岐阜・三重でサポートしています。
公式サイト…https://haigushaviza-help.com/
▶ 事務所紹介・代表プロフィールを見る
\ 初回相談は無料・配偶者ビザ専門の行政書士が対応 /
あなたの状況に合わせて、許可に向けた最適な進め方をご提案します。お気軽にご相談ください。
【対応地域】愛知・岐阜・三重 【料金】書類作成 80,000円〜/完全代行 120,000円〜(税込)
電話受付:9時〜21時(年中無休) / メール:24時間受付
配偶者ビザのお役立ち記事
配偶者ビザの申請前に知っておきたい基礎知識をまとめました。あわせてご覧ください。
📋 配偶者ビザ申請代行のご案内【愛知・岐阜・三重】
📖 配偶者ビザの必要書類【完全一覧】
📖 配偶者ビザの審査期間はどれくらい?
📖 配偶者ビザが不許可になる理由7つと再申請
📖 交際期間が短くても配偶者ビザは取れる?
📖 配偶者ビザの収入・年収要件はいくら必要?
📖 国際結婚の手続きの流れ【愛知・名古屋】
📖 配偶者ビザ申請代行の費用|依頼すべきか
📖 配偶者ビザの質問書の書き方
📖 海外の配偶者を呼び寄せる流れ(認定証明書交付)
📖 配偶者ビザの更新手続き
📖 偽装結婚を疑われないための対策
📖 名古屋入管での配偶者ビザ申請【愛知岐阜三重】
📖 配偶者ビザから永住権を取るには
📖 配偶者ビザの面談・追加資料への対応
📖 配偶者ビザの書類の翻訳のやり方


